口先だけは武闘家

なんの感動がなくとも健忘録として

親子って、ね〜。 

私って実の母が苦手です。

人間って二手に分かれていて「自分に自信がある →

だから自分の好きな物を他人に強く勧める」

「自分に自信がない → 人にコレを勧めたら迷惑よね。私と他人とは感覚や好みが違うもん。付き合いで無理して買わせてもいけないし」

前者は母、悲しいかな後者が私だ。

母は「いる? いらない?」「どっちが良い?」と訊くが、これは「私の好みで買った物だからどっちも持ち帰って大事にしなさい」の意味なのだ。

「だったら最初から聞かないでよ」てなもんです。

しかも趣味が全く合わないから貰ってもタンスの肥やし ( って大きな物をもらうわけないのです。ポーチ、なんちゃら焼きか木彫りのプローチ、ある時はバーゲンで81の母と84の叔母と私で揃いのTシャツ‼️ )

生活費の足しを毎月渡しているので大事に使って貰いたいから要らないのだけど・・・勿論年に1〜2回ならね黙って有難く頂くのだけど。言うに事欠いて、

貴女もうちょっとマシな物着なさいよ。とおっしゃる。OL ( 死語ね ) 時代、給料が安い中、やりくりして着て行ったコーディネートがお気に召さなかったらしい

。ぶつぶつ言っていたが、ある日恭しく箱を出して

あるメーカーの鞄だという。張り込んだから大事に使いなさいと。老舗の鞄屋さんだろうか、仕立ての良い革のくすんだ赤のショルダーバッグだった。

はっきり言って上皇ご夫妻の娘、黒田さやか様が高級メーカーの仕立ての良いオーダーメードのワンピースを着ていらしても羨ましく思わない、あの感覚である。持っていかずにはおれないから持っていくとロッカーで先輩の御局様方から「〇〇さんておばさん臭いカバンどうしたのーッ?」と散々馬鹿にされながら頑張って持って行った苦い思い出が・・あっ、蘇った